ツチガエルの特徴と生態は?販売値段と寿命はどれくらい?

カエルというと、おとぎ話で悪者にされたり、良くない印象を持つ方が多い生き物です。

中でもツチガエルは、クソガエルやイボガエルとも言われ、悪いイメージの代名詞のように扱われてきました。

しかしよく見ると結構愛らしい顔をしていて、のんびりおっとりとした生き様はどことなく愛嬌を感じます。

今回はそんなツチガエルの特徴や生態、販売値段や寿命についてご紹介します。

目次

ツチガエルの特徴

ツチガエルは、両生類無尾目アカガエル科の生き物です。

中国、朝鮮半島、及び北海道東部を除くほぼ日本全土に分布していますが、北海道の個体は本州からの外来種であることが分かっています。

体長は3cmから6cm。日本に生息するカエルの中でもかなり小型の種です。

おなかは若干色が薄いもののほぼ全身が褐色で、背中に筋状のイボがついています。ここからイボガエルという別名がつけられました。

図太いのか鈍いのか、危険が迫ってもなかなか逃げません。いよいよとなると悪臭のする粘液を分泌して敵を追い払おうとします。

この臭いの元になっているのは、彼らが多く食べるアリなのではないかと考えられていますが、詳しいことはまだ分かっていません。

黒っぽい体と、悪臭を放つ性質から、もう一つの別名であるクソガエルの名がつけられたようです。

ツチガエルの生態

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ツチガエルは、水田、池、河口まで、淡水域に広く生息しています。

水辺からはあまり離れず、いざとなればいつでも水に飛び込めるように暮らしています。

「古池や かわづ飛び込む 水の音」という松尾芭蕉の有名な俳句に登場するカエルは、このツチガエルだとも言われています。

アリなど小型の昆虫を食べ、5月から9月とやや遅い時期に繁殖期を迎え、雄は「ギュー、ギュー」と低音の鳴き声で雌を誘います。

一度に数百から三千個ほどの卵を水中に産み付けるのですが、生まれたオタマジャクシはカエルにならずに冬を越します。

遅い季節に生まれた個体ほどその傾向が強く、中には大人のツチガエルより大きく成長するものもいます。

オタマジャクシのまま冬を越すという特性のため、彼らの繁殖には冬にも水を湛えている場所が必要です。

繁殖に最適だった水田が日本から消えていくに従ってツチガエルの生息数も減少し、今では地域によって絶滅が危ぶまれる状態にあります。

ツチガエルの販売値段

ツチガエルは、両生類の専門店か通販を利用すれば、数百円で購入することができます。

ただし、地域によっては準絶滅危惧種などに指定されているので、飼育には注意が必要です。事前に調べておくといいでしょう。

さんざんな汚名で呼ばれるツチガエルですが、裏を返せば彼らは日本人にとってそれくらい身近な生き物でした。

ちょっとした水場さえあれば、かつては街中でも簡単に見つけることができたといわれるツチガエル。

人の営みと自然環境をうまく折り合わせて、この奇妙でユーモラスな生き物とこれからも長く付き合っていきたいものです。

ツチガエルの寿命

ツチガエルの寿命は、最大で5年ほどだといわれています。

人間の飼育下であれば、野生での寿命の倍近く生きるカエルもいるので、愛情をこめて育てればツチガエルももっと長生きするかもしれません。

まとめ

・ツチガエルは、クソガエルやイボガエルとも呼ばれる小型のカエル

・松尾芭蕉の有名な俳句に登場するカエルは、このツチガエルだといわれている

・ツチガエルは地域によって絶滅が危ぶまれる状態だが、数百円程度で購入することができる

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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