『羽アリが家の中に大量に湧いている…』
『水回り付近の床がやけにきしむ…』
『もしかしたら、シロアリが家にいるかもしれない…』
駆除を考えるとなると、基本的には業者に依頼することになります。
シロアリ駆除の業者を探すとなると、一番気がかりになるのはやはり駆除に掛かる費用についてです。
予期せぬ出費であることから、どうしても単価が安いの業者に目が行ってしまいますよね。
しかし、安ければそれで良いのかというと、そんなことはありません。
まずはどんなポイントで駆除の費用が変わるのかということを把握し、適正価格や駆除料金の相場について理解しておくべきです。
今回は業者にシロアリ駆除を依頼した時に掛かる費用や値段の相場がどれくらいなのか、見積もりを取る際の注意点についても見ていきましょう。
シロアリ駆除に掛かる費用の相場・参考価格
シロアリ駆除の業者に依頼する際の費用・値段設定は一般的には
『㎡(平米)単価』か『坪単価』で表記されていることがほとんどです。
平米と坪の面積の違いはこちら
シロアリ駆除の相場については、一般財団法人経済調査会が発行している積算資料のデータでは、
全国平均平米単価は3,575円/㎡
となっています。
シロアリ駆除業者が提示している施工単価の参考価格は大体『1000~2800/㎡』ほどとなっています。
全国平均平米単価はそれを大きく上回る単価になっているので、こちらの平均は最終的に付属して掛かった費用をすべて足した合計の単価だと言えます。
つまり、提示している参考価格よりも、付帯して駆除に必要な作業に別料金が掛かるところが多いということです。
諸々すべて込みで掛かる金額を計算する場合は、業者の提示価格を鵜呑みするのではなく、平均くらいは掛かることを想定した上で駆除費用を見積もっておきましょう。
日本の住宅の平均平米数は『94.85㎡』なので、平均的な家でシロアリ駆除をした場合には約33万円ほど掛かる計算になりますね。
実際にシロアリの被害を経験したことがある方の体験談でも、駆除に20~30万円ほど掛かっています。
→シロアリの被害にあった体験談|駆除や修繕に掛かった費用の事例紹介
続いて、基礎知識としてシロアリ駆除の施工費用が決まるポイントについても見ていきます。
シロアリ駆除の施工費用が決まる重大な4つのポイント
まずはじめに、どのようなところで駆除に掛かる料金が変わってくるのか基本的なポイントについて見ていきましょう。
シロアリ駆除の施工費用が決まるポイントは主に4つあります。
食害しているシロアリの種類
まず第一に駆除の費用を含め、対応も大きく変わるのがシロアリの種類です。
主に住宅や家屋に被害を与えるシロアリは『ヤマトシロアリ』と『イエシロアリ』になります。
2種類とも駆除方法が確立されているため、駆除については通常の価格になるケースがほとんどです。
ただ、『イエシロアリ』については駆除方法が確立されているものの、加害スピードが早いことから家屋に与えている被害が広範囲に及んでいることも少なくありません。
そのため、駆除に掛かる費用が高くなる傾向にあります。
また、この2種類以外のアメリカカンザイシロアリという外来種のシロアリについては被害を受ける箇所や規模が異なるため、提示されている単価が変わることもあるようです。
自分の家に被害を出しているシロアリの種類を調べる場合はこちら
日本のシロアリの種類は?写真や画像付で羽アリの見分け方についても
被害の程度・状況
一番大きく駆除費用が変わってくるのが
“シロアリから受けている被害の程度”です。
坪単価や平米で一律料金のところもありますが、被害状況によっては施工が難しくなることもあります。
例えば、
・家屋でも重要な柱部分が食い荒らされてしまっている
・床下のコンクリート部分を穴を開けないといけない
などなど。
駆除業者にとって施工が大変な内容になれば金額が高くなるケースも出てくるでしょう。
反対に、被害状況が小さかった場合や被害がなかった場合は駆除ではなく、予防という形で料金体系が別のものに変わることもありますね。
建物の構造
建物の基本的な構造によって、駆除の工法が変わったり、薬剤処理をする範囲が変わるため、価格に大きく関わってきます。
木造、RC造、鉄造、コンクリート造など建物の素材によって変わることも。
また、一般的にシロアリ駆除は坪単価で計算されますが、建坪面積なのか、1階と2階を合わせた床面積で単価を決めるかは業者によって異なります。
そのため、駆除費用の単価の算出方法については事前に確認をしておくべきポイントです。
シロアリ駆除の施工方法・使用する薬剤
シロアリ駆除の施工方法は一般的には、
『バリア工法(ケミカル工法or薬剤処理)』と『ベイト工法』の2種類があります。
[aside type=”normal”]各工法についての簡単な解説
バリア工法(ケミカル工法)…既に発生してしまっているシロアリに対して、薬剤の散布や注入して駆除する方法
- 直接工事をして行うため駆除に即効性がある
- 費用が比較的安い
- 薬剤を直接散布するので臭いがする
- 薬剤の効果は約5年間は持続する
ベイト工法…シロアリの習性を利用して、ベイト剤(毒エサ)を用いて巣を根絶やしにする駆除方法
- 巣の根絶やしが可能
- 工事の必要がなく、施工には時間が掛からない
- バリア工法に比べると費用が高い
- 根絶やしをするためには時間が掛かる[/aside]
被害状況や建物の構造、依頼者の都合によって行う工法が変わりますが、ベイト工法の方が施工費用が高くなります。
シロアリ駆除業者に見積を取る時に抑えておきたいコト
シロアリ駆除業者に工事・施工をして貰う前に必ず見積もりを取ってもらいます。
見積もりを取る際には以下のことを抑えておきましょう。
複数の業者を比較すること
業者にシロアリ駆除を依頼するときは必ず比較するために、複数の見積もりをとるようにしましょう。
面倒くさいと思うかもしれません。
業者によって駆除をする方法も違えば、アフターフォローや保証の有無なども大きく変わってしまうので。
複数見積を取っておけば、どんな作業をするのか知ることができるので『具体的な質問』ができるようになります。
疑問に思ったことは、ちゃんと質問して業者の対応もしっかりと確認しておきましょう。
追加料金・別料金があるかどうか確認すること
追加料金や別料金については業者によってまちまちですが、代表的な項目として以下のようなものがあります。
- コンクリートに穴を開ける必要があるか
- 施工車両の駐車場代や出張費用
- 玄関、在来浴室等の穿孔処理
- 廃材を処理するための費用
- 建物の養生費用
- 駆除費用と予防費用が別料金
など、これらの料金は含まれた上での工事・駆除費用なのかを確認しましょう。
事前調査をしてもらった上で見積もりを取ること
見積もりとなると、大まかな状況を伝えて出してもらうイメージがあるかもしれませんが、シロアリ駆除については実際に被害状況を見てもらわないと正確な見積もりは算出できません。
なので、見積もりは必ず点検・調査を行ってもらってから出してもらうようにしましょう。
調査についてはお金が掛かるところもあれば、事前調査と見積もりを無料で行ってくれるところもあります。
まずは無償で点検・事前調査をしてくれるシロアリ業者に見積もりを取るべし!
築年数が10年経っていたり、水漏れなど建材が傷んでしまうような事があったらできるだけ早く対策をとった方が良いです。
知らず知らずのうちに自分の家が倒壊しやすい状態になってしまっているかもしれません。
倒壊しないにせお、食害が進んでいることによって家の一部にリフォームが必要になるなど、駆除費用以外に予期せぬ大きな修繕費が必要になる可能性すらあります。
『あれ?これシロアリかな?』
『もしかして、これシロアリに食われてる?』
とシロアリの被害が進んでいる懸念があると思った場合はまず相談するようにしましょう。
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