ウサギと言えばなぜか白いイメージですが、鹿児島県の奄美大島にはアマミノクロウサギという黒いウサギが生息しています。
私も奄美大島に何度か生き物を見に行ったことがありますが、個人的には思いのほかよく遭遇して観察しやすかったです。
しかし、そんなアマミノクロウサギは絶滅危惧種として知られています。
今回はアマミノクロウサギの生態や絶滅危惧されている原因などについて深掘りしていきます。
アマミノクロウサギの生態
アマミノクロウサギは体長41-51cmと本州で見られるノウサギとあまり変わらない程度の大きさです。
身近な動物でいうとモルモットを少し大きくさせたくらいのサイズ感です。
特徴的なのは名前の通り体の体毛が黒いという点ですね。
かなり大規模な巣穴を作って生活するので爪が発達しています。
巣穴は長さ30-200cmにもなるトンネルを掘って直径50-180cmもの部屋を作るそうです…。
観察するのは難しいと思いますが、アマミノクロウサギの家の全貌を見てみたいですね!笑
繁殖の時期になると別に繁殖用の穴を掘り始めます。
メスは幼獣がいる巣穴に授乳をしにいき、授乳が終わると入り口を塞いで巣穴の場所を隠すそうです!
かなり賢いですね…。
絶滅危惧されている理由は?
アマミノクロウサギは絶滅危惧ⅠB類に指定されており、生息数が減少していると言われています。
個人的にはその原因はハブの駆除を目的としたマングースの移入が大きいと考えられます。
元々アマミノクロウサギの捕食者としてはハブがあげられていますが、率先して食べるわけではなく同じ巣穴で生活をすることもあると聞いたことがあります!
他にも飼いきれなくなって捨てられた野犬もその原因の一つです。
お粗末な話アマミノクロウサギが減少している原因はすべて人間が関わっているということですね。
ほとんどの生物の減少は人の影響だとは思いますが…。
アマミノクロウサギの生息数はどれくらい?
古いデータですが2002年から2003年に行われた調査では奄美大島にいるアマミノクロウサギの生息数は2000-4800匹と推定されています。
私が奄美大島に行ったのは2012年と2014年ですが、2014年にはかなりの数のアマミノクロウサギを観察することができました。
現在奄美大島にはマングースバスターズという団体があります。
個人的には相当な数のマングースを捕獲することができているのではないかと思います。
2012年に奄美大島に行ったときはアマミノクロウサギを観察するのにかなり時間を費やしましたが、2014年は毎日のように遭遇しました。
少なくとも以前よりは増えているのでは?という印象を持っています。
できれば今後も増え続けて安定的に観察できるような生物であって欲しいですね。
まとめ
・アマミノクロウサギは体長40~50cmとモルモットを少し大きくしたくらいのサイズ
・絶滅が危惧される原因は人によって移入されたマングースが主な原因だとかんがえられる
・推定生息数は2002-2003年のデータで2000-4800匹だが、個人的には増えていると考察
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