アメリカカンザイシロアリの生態や大きさは?分布・生息地域についても

アメリカカンザイシロアリをご存知でしょうか。

中にはシロアリ、と聞いただけで嫌な顔をする人もいるでしょう。

アメリカカンザイシロアリはその名の通りアメリカに生息しているシロアリですが、近年日本で増加傾向にあり猛威を奮っている厄介者です。

今回はアメリカカンザイシロアリ生態やその大きさ生息地域について解説していきます。

目次

アメリカカンザイシロアリの生態

アメリカカンザイシロアリは昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科で、名前の通りアメリカを中心に生息している動物です。

頭部は茶色で、体は黒っぽく光っています。

集団の中でそれぞれ役割と階級を持ち、中には生殖機能を持たない個体もいるという特徴がある真社会性の動物で、暖かくなるころに活発に動くそうです。

 

階級は羽アリ、働きアリ、兵隊アリと、強い権力を持ち生殖活動を行う女王と王に分かれます。

カンザイとは漢字で“乾材”と書き、乾燥した木材の中のわずかな水分だけで生き抜くことが出来るそうです。

ちなみに、湿った木材の中でも問題なく生活することが出来ます。

名前に「アメリカ」と付くように元々日本には生息していない種でしたが、輸入した家具を経由して侵入してきた外来種です。

日本に多く生息している地下シロアリと呼ばれる種類のシロアリは湿った場所を好み、地下から侵入してくるのですが、アメリカカンザイシロアリは羽アリが飛んで直接木材へと侵入してきます。

これまでのシロアリの対策が功を成さない上に、木材に侵入してきても一見何も問題がないように見え、更にシロアリにしては1つのコロニーに属している個体数が比較的少ないため、侵入してきたと気づくのが遅れることが多いそうです。

巣立ちした羽アリが羽を落とし、オスとメスのペアを作って新たなコロニーを作り出します。

他のシロアリが固い年輪の部分は避けるのに対し、アメリカカンザイシロアリは固い所もお構いなしに食べてしまうそうです。

被害の大きさによっては、中程度の地震でも倒壊したという事例も報告されています。

アメリカだと家全体をガスで薫蒸処理する方法がありますが、日本では家と家の間が狭いためこの方法を取ることが難しく、駆除が非常に難しいそうです。

出来ればあまりお目にかかりたくないですね…。

しかし駆除を行う際には徹底的に行わないと、逃げ出した個体が新しいコロニーを気づく可能性もあると言われています。

もしも発見してしまったら、放っておかないで業者に相談するなどして完全に追い出すようにしましょう。

アメリカカンザイシロアリの大きさ

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アメリカカンザイシロアリはどれほどの大きさなのでしょうか。

アメリカカンザイシロアリはその階級によって大きさが微妙に異なり、羽アリ6~8mm、働きアリは5~8mm、兵隊アリは10mm、女王と王は10mm程度の大きさになります。

全体的に日本のシロアリよりも大きい傾向にあるようです。

アメリカカンザイシロアリの分布・生息地域

アメリカカンザイシロアリはカルフォルニア周辺に多く生息しており、他に日本やトロントなどで外来種として確認されています。

馴染みの無い土地でもたくましく生き抜いていることそのものは、生き物として凄いことですよね。

あまりこちらに危機をもたらさないでほしいというのが本音ではありますが…。

日本においてアメリカカンザイシロアリが確認されている場所は以下のようになっています。

現時点でわかっている地域になりますが、今後さらに確認される場所は増える可能性が高いです。

まとめ

・アメリカカンザイシロアリは人間の住居を食害する少々厄介な外来種

・アメリカカンザイシロアリは階級によって微妙に違うが、大きさは5~10mm程度

・アメリカカンザイシロアリはアメリカのカルフォルニア生息し、日本には外来種として一部地域に点在している

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

他のシロアリについて知りたい方はこちらから
日本のシロアリの種類は?写真や画像付で羽アリの見分け方についても

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