ジェフロイクモザルの生態と性格は?野生で見られる生息地はどこ?

中南米に生息する猿のことを、新世界ザルといいます。

お馴染みのニホンザルやチンパンジー、ゴリラなどとはまったく異なる場所で進化してきた、でもどこか似ている気もする不思議な猿たちです。

ジェフロイクモザルは、そんな新世界ザルの中でもっとも体の大きい種の一つです。そして彼らには、第五の手とも呼ばれる特別な体の部位が存在するのです。

そんなジェフロイクモザル生態性格生息地について紹介していきます。

目次

ジェフロイクモザルの生態

ジェフロイクモザルは、哺乳類霊長目クモザル科の動物です。

アカクモザル、チュウベイクモザルとも呼ばれています。

大きさは大人の雄で40cmから60cm、雌はその四分の三ほど。

ニホンザルよりも一回り小さいくらいです。

 

体毛は黒から褐色まで個体によって様々ですが、顎の毛が逆立っていて、髭を生やしているようになっています。

正面からだと気難しそうなお爺さんに見えるかもしれません。

地上にはあまり降りず、数頭から十数頭の群れを作って樹上で生活しています。

昆虫や鳥の卵を食べることもありますが、果実や木の葉を好む植物よりの雑食性です。

 

ジェフロイクモザルの大きな特徴が、長い尻尾です。

尻尾は自分の体より長く、内側には毛が生えていません。

この部分は非常に感覚が優れていて、尾紋というしわがあります。

 

尻尾は器用に動き、物をつかんで摘まみ上げることもできます。

力も強く、樹上で移動する際に腕の代わりに枝を引き寄せたりぶら下がったりすることもできるのです。

これがジェフロイクモザルの「第五の手」。

クモザルの仲間に共通の特徴で、樹上で生活する彼らの心強い味方です。

 

ほっそりした体と長い手足、そして器用に動く便利な尻尾。

これらを駆使して木々の間を移動する姿がなんとなくクモを思わせるので、この名がついたと言われています。

生まれたばかりの子供でも尻尾の力は強く、母親の体にしがみつく時に有効に使います。

子供は二年以上も母乳で育てられ、四年から五年で大人になります。

野生の環境での寿命は分かっていませんが、飼育下では四十年以上生きた個体も報告されています。

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ジェフロイクモザルの性格

新世界ザルの多くがそうであるように、ジェフロイクモザルも穏やかな性質を持っています。

朝夕には大声で吼えて、群れの仲間同士でコミュニケーションを取ります。

好奇心が強く、知能も高く、チンパンジーやゴリラ、オランウータンなどに次いで賢い猿だという研究者もいるほどです。

野生のジェフロイクモザルがいる生息地

ジェフロイクモザルは、メキシコ南部からグアテマラ、ニカラグア、コスタリカの中央アメリカ、及びコロンビアやエクアドルなどの南米大陸北西部に生息しています。

悲しいことに、近年の森林開発により生息数が減少しています。

七ついる亜種全てが絶滅危惧種に指定され、その内の二種はさらに個体数が少なく、緊急の保護活動が必要とされています。

日本でジェフロイクモザルを見たい場合は、飼育している動物園を探すと良いでしょう。

東武動物公園などで会うことができます。

まとめ

・ジェフロイクモザルは樹上で生活する雑食性の猿

・ジェフロイクモザルは器用に動く長い尻尾を持っていて、これで物をつかんだり枝にぶら下がったりできる

・ジェフロイクモザルは中米から南米の北西部に生息し、絶滅が心配されている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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