カブトムシやクワガタの採集に行く際にまず知っておきたいのはどんな樹に集まるのかということですね
中々樹を区別するのは難しいですが、最低限押さえておきたい樹木もあります。
今回はそんなカブトムシやクワガタが集まる木の種類や見分け方について紹介していきます。
クワガタとカブトムシがいる木の種類と樹液集まる理由
カブトムシやクワガタの成虫は主にエサである樹液を吸うために樹に集まります。
代表的な樹木がこちら
樹皮が傷つくと樹液が出て、その糖分が樹皮の酵母や細菌によって発酵させられ産物としてエタノールや酢酸が出ます。
カブトムシやクワガタはそのエタノールと酢酸の匂いを頼りにして虫達は餌場へと集まります。
樹液が出ている樹に近づくと酸っぱい匂いがするのはそれが原因です!
また、甘い樹液が良くでるのは夏の時期に光合成が盛んに行われるからです。
樹木が光合成を盛んに行って葉に糖がたくさん生産されます。
そして『師部』という部分を通って樹木全体に送られます。
この師部は光合成生産物を樹木全体に送る期間で樹皮と形成層の間にあります!
そのため樹皮を深く傷つけてこの師部まで届き、師部を流れていた糖を含む樹液が外に出てくることになります。
ただ、問題になるのがどうやって樹皮が傷つくのかということです!
基本的にカブトムシやクワガタは厚い樹皮を傷つけるような能力はありません。
そこで大事な存在になってくるのが樹皮を傷つける虫達です。
実は樹液が良く出ている樹にはシロスジカミキリの産卵痕があったり、樹皮を傷つける昆虫が存在します。
特に面白いのはボクトウガやコウモリガの幼虫は樹を傷つけて、樹液を出して小型昆虫集めた後、それら捕食しているのです!
樹液が出るようになるためには段階を経て数年掛かるのですが、ボクトウガは数代に渡ってその樹に産卵するため、一度樹液が出るようになってからは数十年に渡って状態が維持されるそうです。
そのような樹を傷つけてくれる昆虫がいることでカブトムシやクワガタはエサにありつけていることになります。
自然ってスゴイですね…。
また、近年の研究で一部の樹に関してはカブトムシが自分で樹皮を傷つけて樹液を出すこともあるそうです。
ただ、それらの樹は簡単に樹皮が傷つく代わりにすぐに樹液が出るのが止まってしまうそうです。
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カブトムシやクワガタが集まる木の見分け方は?
カブトムシやクワガタが集まる木は複数ありますが、特に集まりやすく比較的よく生えている樹はクヌギとコナラです。
少なくともこの2つについては他の樹と見分けがつくようにしておいた方が良いです。
クヌギの特徴
クヌギは樹高15-20mほどになる木です。
樹皮は灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目が入ります。
葉っぱは長楕円形で周囲には鋭い鋸歯が並び、葉は硬くて表面にツヤがあるのが特徴です。
コナラの特徴
樹皮は灰色で縦に裂け目があるのが特徴です。
コナラの葉は楕円形で縁には尖っています。
カブトムシとクワガタが集まる木と集まらない木がある理由
樹液が出る木はいっぱいありますが、カブトムシとクワガタが集まるものと集まらないものがあります。
すごく大雑把に分類すると『集まらない方は樹皮が薄く』『集まる法は樹皮が厚い』です!
樹皮が薄い樹は菌などから身を守るために樹液に抗菌性物質を多く含んでいます。
そのため虫達にとって樹液はあまり美味しくないようです…。
大雑把な木の見分け方として樹皮が薄い木はカブトムシやクワガタは集まらないと判断して良いと思います!
反対にクヌギやコナラのような樹は厚い樹皮で病原菌や害虫から身を守っています!
そのため樹液には抗菌物質が含まれないので樹液が甘くなるようです!
また、樹皮が厚くても樹液がゴムのように固まってしまうものについては虫は集まりにくいようです。
私も良く採集に行きますがカブトムシやクワガタはほとんどの場合クヌギとコナラで捕まえています。
まずはクヌギとコナラの樹皮を覚えて樹液が出ているかどうかを確認することで捕まえられそうな樹の目星を付ける良いです!
まとめ
・カブトムシとクワガタは基本的に自分たちで樹皮を傷つけることができず、他の虫に頼っている
・大雑把な木の見分け方は樹皮が厚い木はクワガタやカブトムシは集まらない
・カブトムシやクワガタが集まりやすい木はクヌギとコナラ
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!
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