カニクイザルの生態と性格は?野生で見られる生息地はどこ?

名は体を表すという言葉の通り、名前の中にその特徴を表している動物はたくさんいます。

海に棲むウミガメ、岩場をジャンプして進むイワトビペンギン、カバの半分以下のサイズしかないコビトカバ。

カニを食べるカニクイザルもその一つ。

いかにもカニばかり食べていそうな名前ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回は、そんなカニクイザル生態性格野生での生息地についてご紹介します。

目次

カニクイザルの生態

カニクイザルは、哺乳類霊長目オナガザル科マカク属に分類される動物です。

体の大きさは大人の雄で40cmから55cmほど。

ニホンザルと比べるとやや小柄ですが、同じマカク属の猿だけに外見はよく似ています。

 

とはいえ自分の体と同じか少し長いくらいの尻尾を持っているので、遠目にも違う猿であることはすぐに分かります。

オナガザルという別名は、ここからつけられました。

数頭の雄と、十数頭ほどの雌を中心とした群れを作り、主に森林で暮らしています。

泳ぎが上手で水辺の近くを好みますが、山地や人の街などにも適応することができます。猿を大事にする東南アジアの寺院などでは、堂々と住み着いていることもあるほどです。

 

この高い適応能力は、時に人間に害を与えることがあります。

ペット等で持ち込まれたカニクイザルが野生化し、農作物が被害を受けることがあるのです。

日本でも特定外来生物に指定されていて、無許可での飼育が禁止されています。

カニクイザルの食べ物は、果実や木の実、キノコ、穀物など植物性の物が中心です。

他にも鳥や昆虫、水辺に棲んでいるだけに魚や貝を食べることもある雑食性です。

実はカニはあまり食べません。

 

甲羅が硬く、またハサミで反撃もしてくるカニは、雑食性のカニクイザルにとっては狙って捕まえたい得物ではないのです。

カニを食べる姿をたまたま目撃された結果、「カニを食べる珍しい猿」として知られるようになり、この名前がつけられました。

実際にカニを食べるのだから合っているともいえるし、カニが主食でもないのに大げさだというのも間違いではありません。

 

もっとも、当のカニクイザルはそんなこと気にしていないでしょうが。

生まれた子どもは一年ほど母乳で育てられ、五年から六年ほどで大人になります。

野生での寿命は十五年程度ですが、飼育下ではその倍の三十年ほども生きた個体がいます。

人間に近い種の動物として様々な実験にも使われていて、医学の分野などで貢献しているようです。

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カニクイザルの性格

カニクイザルは比較的大人しい種で、人間にも慣れやすいといわれています。

彼らの群れはニホンザルのそれに似た社会構造を持つのですが、私たちが考えるほど厳しい上下関係があるわけではないようです。

知能は高く、落ちている人の髪の毛を歯間ブラシのように使って、歯の間に挟まった食べ物を掃除することもあります。

特に賢い個体になると、使いやすい形と大きさの石を貝の殻を割るのに利用することもあるのだとか。

こういった行動を親が子どもに教えようとする姿も確認されており、猿という動物全体の中でもかなり頭の良い種だとされています。

野生のカニクイザルがいる生息地

カニクイザルはミャンマーからベトナム、フィリピン、スマトラ島、インドネシアなど東南アジアに広く分布しています。

日本で会いたい時は、飼育されている動物園を探してみましょう。

上野動物園、東武動物公園などで飼育されています。

まとめ

・カニクイザルは、カニを食べることもある雑食性の猿

・カニクイザルは道具を使えるほど頭が良く、様々な場所に適応する力を持つ

・東南アジアに広く分布し、日本では特定外来生物に指定されている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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