キングコブラの特徴と生態は?毒性や咬傷などの後遺症についても

動物に詳しくなくても、キングコブラの名は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

世界最大の毒ヘビとして有名なヘビで、生息地では「象をも殺す」と恐れられています。

首を広げる威嚇姿勢は、テレビや図鑑などでもお馴染みです。しかしそれ以外の情報となると、なかなか知られていません。

この危険な生き物は、自然界ではどのように暮らしているのでしょう。無敵の王者? それとも、意外な天敵が?

今回はそんなキングコブラの特徴と生態、毒性や咬傷などの後遺症についてご紹介します。

目次

キングコブラの特徴

キングコブラは、爬虫類有鱗目ヘビ亜目コブラ科キングコブラ属の生き物です。

キングコブラ属には他に属する種がおらず、本種のみで構成されています。

インド東部からインドシナ半島、マレーシアなど大スンダ列島の一部、さらには中国南部まで、東南アジアに広く分布しています。

体長は平均的なサイズで3m前後、最大で5m以上にも成長し、毒ヘビとしては世界最大の種です。

肌の色は暗緑色から暗褐色まで差異があり、そこに淡黄色や濃褐色の横縞が入っています。

そのため、全身が薄緑色の個体から黒っぽい個体、黄色と黒の縞模様の個体まで、外見の印象は様々です。

興奮したり、警戒したりすると、頭部を持ち上げて首を広げた“フード”と呼ばれる威嚇姿勢を取ります。

タイでは神聖な動物とされ、無闇に殺すことが戒められており、大切に扱われています。

キングコブラの生態

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キングコブラは、主に山地の森林に生息しています。

肉食で、特に他種のヘビを好んで食べます。このことから「ヘビの王」であると考えられ、それを意味する名前がつけられました。

ネズミなどを求めて民家に忍び込むヘビを追って、キングコブラまでもが人里に現れることが稀にあります。

恐ろしいイメージに反して、キングコブラはヘビとしてはおとなしい性質の持ち主です。

人が近づくと前述の威嚇姿勢を取りますが、それ以上刺激しなければ多くのケースで何もせず向こうから去っていきます。

ただし、繁殖期の雌は危険です。枯れ葉や小枝を集めた巣に数十個の卵を産み、雌は孵化するまでとぐろを巻いてこれを守ります。

この時に巣へ近付くと襲ってくるため、注意しなければなりません。

卵を守る行為は、ヘビの中ではキングコブラにのみ見られる非常に珍しい特徴です。

キングコブラの毒性

キングコブラの毒は神経毒で、その毒性自体はコブラ科の他のヘビの方が強いとされています。

しかしキングコブラは非常に発達した毒腺を持っており、一度に流し込まれる毒の量が他のコブラとは比較になりません。

そのため現地では「咬まれたら助からない」と恐れられており、血清がある今でも危険な生き物です。

クジャクは神経毒に強い耐性を持ち、さらにヘビを好んで食べるため、キングコブラの数少ない天敵となっています。

キングコブラの咬傷などの後遺症について

先ほどご紹介した通り、キングコブラは繁殖期を除けばおとなしい性質のヘビです。

威嚇姿勢を取ると頭を持ち上げるため見つけやすく、気付かずに近づき過ぎて咬まれるというケースはあまりありません。

しかし万が一咬まれると、その巨体に見合った大量の毒を流し込まれ、生命の危機に陥ります。

とある研究員が咬まれたケースでは、治療に1リットルもの血清が必要になりました。

噛まれることによる死亡事故もあり、パフォーマンスで使用していたキングコブラに噛まれて女性が無くなったということも世界で報じられています。

まとめ

・キングコブラは、インドから中国南部まで東南アジアに広く分布する世界最大の毒ヘビ

・他種のヘビを好んで捕食し、このことから「ヘビの王」と考えられ、名前がつけられた

・キングコブラは性質はおとなしいが非常に危険な毒ヘビで「咬まれたら助からない」とも言われるほど

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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