ニシヤモリの特徴と生態│販売購入や飼育は可能なのか

生物の世界は果てしなく深淵で、未だ多くの謎に包まれています。

研究が進む中で驚くべき新事実が発見され、それまでの常識が引っくり返るなんてことも珍しくはありません。

ニシヤモリも、研究者たちの努力によってその存在が明らかとなった生き物です。

今回はそんなニシヤモリの特徴と生態、販売値段と飼育が可能かどうかについてご紹介します。

目次

ニシヤモリの特徴

ニシヤモリは、爬虫類有鱗目トカゲ亜目ヤモリ下目ヤモリ科ヤモリ亜科ヤモリ属の生き物です。

体長は10cmから13cm。肌は褐色から灰色まで様々ですが、これは個体というより環境に合わせた違いだと考えられています。

木や岩の隙間に潜りやすいように進化しており、体つきは全体的に扁平です。

記憶力に自信のある方であれば、そろそろ「あれ、どこかで読んだような…」と感じられる頃かと思います。

実はこれ、本ブログのミナミヤモリの記事から一部引用したものです。

手抜きをしているわけではありません。実はニシヤモリは、少し前までミナミヤモリと同じ種だと考えられていたのです。

研究者から「同じ種とは言えないのではないか」との指摘が相次ぎ、改めて調べたところ近縁な別種(=亜種)であることが判明。

それらの個体群が採取されたのが長崎県や五島列島などの九州西部だったことから、ニシヤモリと命名されました。

中国などにも生息するミナミヤモリとは違い、日本にしか分布していないため、日本の固有亜種ということになります。

とはいえ、ニシヤモリの研究はまだ始まったばかり。実はまだ学名もつけられていないのです。

ミナミヤモリの亜種として正式に登録されているわけでもなく、ニシヤモリという名前も便宜上つけられただけの仮称です。

彼らがどのような形で生物界に認められていくのか、今後が気になる生き物です。

ニシヤモリの生態

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ヤモリというと家の中でも見掛ける生き物という印象がありますが、ニシヤモリは人里にはあまり近づきません。

海岸の岩場を主な住処としており、普段は岩の陰や隙間でじっとしています。

ヤモリの仲間に共通する吸着力抜群の足で岩肌を素早く移動し、小型の昆虫や節足動物を食べています。

この人目を忍ぶ生活スタイルも、彼らの研究があまり進んでこなかった理由の一つです。

海岸から離れた森林などで発見されたという報告もあり、生態についてはまだ未解明な部分が残っています。

ニシヤモリの販売値段について

複雑な変遷を辿る、まさに渦中の生き物ニシヤモリ。そんな彼らを購入することは、地味にかなり大変な仕事になります。

ニシヤモリはまだ研究すらまともに進んでおらず、流通量が極めて限られているのです。

店頭に並ぶのを待つより、自分で捕まえに行くか、個人的にハンターに依頼するかした方が早く手に入れられるでしょう。

ただし、どちらにしても相応にお金が必要になります。「どうしてもニシヤモリが欲しい!」という方以外にはお勧めできません。

ニシヤモリの飼育は可能?

現在ニシヤモリはレッドリスト等には記載されておらず、飼育することは可能です。

しかし生息地が限られているため、今後研究が進めば話が変わってくる可能性は十分にありえます。

生き物を飼うということは、その一生に責任を持つということ。小さなヤモリとバカにせず、愛情を注いであげましょう。

まとめ

・ニシヤモリは、九州西部の海岸に生息する日本固有亜種

・ニシヤモリはミナミヤモリと同種とされていたが、近年はその亜種だと考えられている

・ニシヤモリは流通量が極めて少なく、店頭で購入するのは非常に難しい

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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