ノウサギの生態と食べ物は?一般的なウサギとの違いについても

比較的身近に感じることが出来る野生動物はたくさんいますが、その中でも人気が高い動物の1つがノウサギではないでしょうか。

大きな耳にくりくりの目、何よりウサギはペットとして非常に近い存在なので親近感が湧きますよね。

そんなノウサギですが、どんな生活を送っているかご存知でしょうか。

私たちが可愛がっているペットのウサギとも違う点があるようです。

ノウサギの生態と食べ物、一般的なウサギとの違いについて解説していきます。

目次

ノウサギの生態

ノウサギは哺乳綱ウサギ目ウサギ科の動物で、日本においてノウサギというとニホンノウサギ・旧和名ノウサギのことを指す場合が多いようです。

本州、四国、九州など日本の広い範囲に分布し、森林や草原に生息します。

体長45cm~55cm程度に対し6~8cmほどある長細い耳が特徴で、体重は1.5kg~3kgと小柄な生き物です。

茶色や赤茶色が入り混じった毛色をしており、東北など積雪地帯では冬になると黒い耳の先を除く全身が白い冬毛に変わります。

夜行性で普段は単独で行動し巣は持たず、ねぐらから300m~400mの範囲で行動するそうです。昼間は木の根元や藪の中で休みます。

南部に生息するものは年中通して繁殖しますが、北部に生息するものは冬から夏に繁殖期があり、1度に2~5匹ほどの子供を産むようです。

農作物を荒らすこともあることから害獣扱いされることもあります。一方でキツネやタカなどの餌となるノウサギは、生物多様性維持のためには欠かせない存在となるのです。

ノウサギの食べ物・餌

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ノウサギは幅広い草木を食する草食性の動物です。季節によって食べる餌を変化させ、春から秋の草木が生い茂っている時期は若々しい草や木の葉や新芽などを、冬になると木の枝や樹皮などを食べます。

また、ウサギの仲間は食糞をするという特徴を持っています。吸収することの出来なかった草木を盲腸で発酵させ糞として排出したものを盲腸糞と呼び、これを深夜から早朝にかけて食すのです。盲腸糞にはウサギの重要な栄養素であるビタミン12やタンパク質が多量に含まれおり、これはいわばウサギにとってもう一つの食事に当たります。

この食糞は野生のノウサギに限らず、ペットとして買われているウサギたちにも共通している習性です。

ノウサギとウサギの違い

私たちが普段ペットショップなどで目にするウサギは、アナウサギを家畜化し品種改良をしたカイウサギという種類で、ノウサギとは全くの別種になります。

両者の違いですが、まず体つきが違います。厳しい野生の世界で生き延びなければならないノウサギは筋肉が発達して大柄ですが、愛玩動物のカイウサギは小さく柔らかい体つきをしています。

また特定の巣を持たないノウサギに対し、先祖がアナウサギであるカイウサギは文字通り穴を掘って巣を作る習性があります。

更に、ノウサギは季節によって体毛の色が変化することがありますが、アナウサギは一年間毛の色が変わることはありません。

生まれてきた子ウサギにも違いがあり、生まれた瞬間から毛が生え揃って、目も耳も開き走ることも出来る早成性のノウサギに対し、カイウサギは生まれた時は毛がなく目も耳も開いていない晩成性になります。一方、出産頭数はアナウサギが平均して倍以上の数を産むそうです。

見た目がそっくりでも、様々な点で違いが見られますね。

まとめ

・ノウサギは日本に広く生息する、生態系に欠かせない生き物。

・ノウサギは草食性で、栄養摂取の為食糞をするという特徴がある。

・普段私たちがみているカイウサギとは体つきや毛の色の変化などについて違いがみられる。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました!

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