テングザルの生態と性格は?野生で見られる生息地はどこ?

テングザルは名前の通り、天狗の様な長い鼻を持つサルです。

その長い鼻は共鳴の役割を果たしており、大変重要な役割を担っています。

 

テングザルの生態と性格、野生の生息地はどこなのでしょうか?

今回はテングザルの生態や性格、野生の生息地を解説していきましょう。

目次

テングザルの生態

テングザルはオナガザル科のサルで、本種だけでテングザル属・1属1種を構成しています。

 

見た目の特徴は何と言っても、特徴的な大きな鼻。

テングザルの名前の様に、天狗の様な大きな鼻をしていて、遠くからでもよく目立ちます。

成熟した雄の鼻は特に大きく、10cm程にもなります。

中には顎の下まで垂れ下がっているものも見られます。

 

この大きな鼻は食事の時に邪魔になることもあります。

ですが、この大きな鼻は共鳴器の役目を果たしており、大きな鳴き声を出すのに役立っていると言われています。

 

雌は小さくて短いが、前に突出していて、雄と同様特徴的な顔立ちをしています。

身体は雄の方が大きいが、雌雄共に尻尾は体長と同じくらい長いです。

 

毛色は、頭部から肩、背中や上腕部にかけては栗色や赤褐色で、四肢や腹側などはクリーム色や淡い灰色など、白っぽい色をしています。

顔面も赤っぽい色をしていますが、尾の付け根は黒っぽく、頭部も背側に比べると暗い色をしています。

 

小さな群れで生活していますが、群れは1頭の雄と複数の雌。

その子どもたちで暮らしています。

時々、単独で行動しているテングザルも見られますが、

その多くは若い雄で、まだ自分の群れを持っていないものと言われています。

 

食べ物は草食性で、マングローブの若葉や、木の葉類を食べますが、果実や花などのほか、無脊椎動物や昆虫類なども少しは食べます。

6月〜12月の間は若葉が大部分を占め、1月〜5月は果実や花、種子などが採餌に多くを占めると言われています。

なので、テングザルの食べ物は季節によって割合や種類などは変化します。

 

テングザルは木の葉類を食べる事から、ウシの様に大きくてくびれた胃を持っています。

しかし、反芻はしないと言われていますが、唯一、霊長類の中で反芻するとも言われています。

 

日中に活動し、特に早朝は活発に動き回ります。

過ごしている中のほとんどは、樹上で生活しています。

ですが、夕方になると水辺近くに戻ってきて、夜には樹上で休みますが、夕方には群れ同士が集まってきて30〜60頭程の緩やかな群れを作ります。

 

朝になると群れはまた分散し、元の群れに戻りますが、群れ同士の活動は重複すると言われています。

食糧事情などによりますが、1日に2km程を移動し、行動範囲は9㎢ほどと言われています。

 

樹上での動きは機敏と言われており、長い尻尾でバランスを取り、巧みに枝から枝へと移動しますが、テングザルは珍しく泳ぎも得意で、川を泳いで渡ったりすることもあります。

 

テングザルの指の間には僅かですが、水掻きがあり、時には十数メートル程の高さの木の上から水の中に飛び込み、川を渡る事もあると言われています。

 

繁殖期は2〜11月で、妊娠期間は約166日ほどとされています。

ですが長ければ200日の妊娠期間があり、平均すると半年程と言われています。

出産は樹上で行われ、雌は普通1産1子です。

 

その後、雌は出生した群れに留まるが、雄は1年半ほどで群れから離れていき、自分の群れを持てるまでは、若い雄だけの群れか、単独で行動しています。

雌は4年ほどで成熟しますが、雄は完全に性成熟するには7年ほどかかると言われています。

 

飼育下での寿命は20年ほどです。

外敵は具体的にありませんが、ヒョウやワニと言われています。

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テングザルの性格

デングザルはめちゃくちゃ平和主義の温厚と言われています。

仲間同士で争うことをしません。

 

デングザルはとにかく争い事が苦手みたいで、争うなら譲る精神みたいです。

 

なので、野生なら生きていくために食べるため争いはやむを得ないと思っている私たちを覆すテングザルなんです。

テングザルの野生の生息地

テングザルはボルネオ島だけに分布しています。

 

海沿いのマングローブ林や河川周辺の森林、湿地林などに生息しており、

沿岸部や河川の周辺部に限られていると言われています。

 

時には350m程の河川の上流部でも見られ、どちらにしても

水から遠く離れたところでは見られないです。

まとめ

・テングザルは霊長類の中でも泳ぎが珍しく得意

・テングザルは名前の通り天狗の様に鼻が長い

・テングザルの性格はとにかく温厚で争いごとを好まない

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